2018.06.18
焼場の風景
カテゴリ:製作 タグ:天龍焼杉を焼きはじめて今年で3年目ですが、焼きはじめた当初は焼き場を探すのに非常に苦労しました。
最初は河原で試し焼き。そのあと1件目は近隣のご協力もあり、運よく現場で焼くことができましたが、その後は焼き場探しに色々な場所を回りました。郊外の倉庫や製材所の跡地、今も炭焼を焼いている炭焼き小屋まで回りましたが、「ここっ!」という場所が見つかりませんでした。
理由はこの炎と煙
とても隣に何か建物がある場合には焼くことができません。ましてや民家などもってのほか。
焼場探しは必然的に人里離れた山に向かいました。
それでも山中で焼くわけにもいかず途方に暮れていると、ある方から「それなら廃校を使ってみてはどうか?」と言う助言をいただき浜松市に相談。地元天竜杉を使い、それが伝統的な工法であること、そんな事もあり市のご好意でなんとか山奥の廃校になった学校のプールで焼くことができる事となりました。
現在の焼き場はこんな風景です。
周辺1キロ四方には民家はなし。ダム湖畔の風光明媚な場所です。訪ねてくるのは猿やシカ(笑)。人はめったに来ません!
また、最初は想像していませんでしたが、プールで焼くことにはもう一つメリットがありました。
それはこの段差。
1.5mくらいの段差がありこれが板の上部の焼きを行う時に、丁度良い足場になってます。もう便利すぎてこの焼場からは離れられません。
実はこのプール、自分の父親の母校のプールです。そして何を隠そう自分自身もこのプールで小学校のときの水泳大会で泳いだことがあります。
なにか深い縁を感じずにはいられない、そんな場所です。